狂い咲きシネマロード

哀しきアラサーリーマンの映画と漫画と愚痴。映画も漫画も古い物やマイナーなものが好き。たまに最新映画。勝新信者、渡瀬恒彦ファン。

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『白夫人の妖恋』 類似作品数あれど、池部良のクソ男ぶりが突出

中国の伝承『白蛇伝』を基にした特撮映画『白夫人の妖恋』を観た。
特撮書籍で存在だけは子供の頃から知っていたが、「怪獣が出ない」という1点で20年ほど後回しにしてしまった。
そのため、ながいこと京マチ子主演だと勘違いしていた。

『白蛇伝』自体が色々な物語の原型なので当然かも知れないが、類似作品が多い。
ただ、その中でも池部良のクソ男ぶりだけは突出している。

『白夫人の妖恋』(1956)
監督 豊田四郎
主演 山口淑子

白夫人の妖恋 [東宝DVD名作セレクション]


『白蛇伝』というと東映の劇場アニメが有名だが、本作にもああいうファンシーな要素はあるものの、多くは男女のもつれが描かれる。
とにかく、蛇の化身・山口淑子が池部良に惚れたばかりに酷い目に遭い続ける映画だ。



痴情と蛇の怪異による幻想譚というと、大映の『安珍と清姫』によく似ているが、特撮・美術は両方とも高水準で甲乙つけがたい。
ただ、洪水特撮は見事だが、『安珍と清姫』の若尾文子のように山口淑子が大蛇に変身してくれないのは物足りない。



さらに類似作品である『雨月物語』や『牡丹燈籠』に出てくる男達と比べ、この映画の池部良は抜きん出たクソ男である。
怪しげな呪術者に頼んで呪い殺そうとしたり、毒を入れたり、正体が蛇だと判った時には蛇状態の山口淑子をビターンと叩きつけている。
こんな隙あらば殺そうとしてくるDV男のどこが良いのだ。
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コメント

わたしも一昨年が初見でした

こんにちは。

>>「怪獣が出ない」という1点で20年ほど後回し

ひじょうによくわかります(__*)わたしも特撮好きを自負していながらちゃんと見たのは近年になってからでしたので。ほかの東宝特撮では見られない池辺良のウジウジした態度が新鮮だったのと、東野英治郎と八千草薫のキャラには大爆笑でした。

思っていたより楽しい映画だったので割と気に入っております。

Re: タイトルなし

しろくろshowさん。コメントありがとうございます。

特に八千草薫は強烈でしたね。単なるお付きかと思ったら、ズバズバと物を言う。
極めつけは山口淑子にビンタ食らわすし笑
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スギノイチ

Author:スギノイチ
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