狂い咲きシネマロード

哀しきアラサーリーマンの映画と漫画と愚痴。映画も漫画も古い物やマイナーなものが好き。たまに最新映画。勝新信者、渡瀬恒彦ファン。

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小品ながらも、渡瀬恒彦に求める全てがある『悪の親衛隊』

東映のやくざ映画『悪の親衛隊』を観た。

渡瀬恒彦の主演映画の中でも抜きん出てマイナーだと思われるが、渡瀬恒彦に求めるものが全てあると言っていいんじゃないだろうか。

『悪の親衛隊』(1971)
監督 山口和彦
主演 渡瀬恒彦

悪の親衛隊


任侠映画の部類に入るが、少し変わった筋書きだ。
親分(小松方正)の兄弟分(丹波哲郎)に喧嘩を売ってしまったチンピラ3人組(渡瀬恒彦・ジェリー藤尾・川口恒)が、小指と引き換えに丹波哲郎の鉄砲玉として引き取られるという話だ。
川崎から東京に移り住み、キャッキャとハシャぐも、敵対する渡辺文雄の組によってやがて一人ずつ死んでいく…

筋書きだけなら後年の代表作『鉄砲玉の美学』に似ているが、『鉄砲玉の美学』というのは”外し”の映画であるから、渡瀬恒彦が鉄砲玉として活躍するシーンというのは少ない。
それに比べて、この映画は通常の任侠映画に則って切った張ったの場面や立ち回りも多く、丹波哲郎のドラマにも見せ場がある。
というか、こういった作品のイメージを踏まえて『鉄砲玉の美学』があるのだろう。

ヒロインの范文雀はヤクザによってマリファナ中毒に落とされているという設定で、ドラッグパーティやサイケ演出が見られたり、モップスのライブが長々と映されるのはいかにも時代的。
梅宮辰夫は「不良番長」として登場する。不良番長がゲスト出演する映画は何本目だろう。
もはや東映映画におけるハーロックや毒薬仁だ。
ジェリー藤尾も少し頼りない兄貴分として活躍するが、この人も渡瀬恒彦と並んで芸能界喧嘩最強説が根強い。
個人的に喧嘩の強さなんかには興味ないが、確かに2人揃うと迫力である。
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Author:スギノイチ
映画と漫画に溺れつつ、それらと無縁の世界で働く哀しきリーマン。
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