狂い咲きシネマロード

哀しきアラサーリーマンの映画と漫画と愚痴。映画も漫画も古い物やマイナーなものが好き。たまに最新映画。勝新信者、渡瀬恒彦ファン。

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『ロイ・ビーン』 傲慢で不遜、そしてどこか無邪気な判事の一生

ポール・ニューマン主演の西部劇『ロイ・ビーン』を観た。

2時間の映画だが、3時間以上の大作を観たような満足感があった。
ペキンパーの『砂漠の流れ者』を観た時の感覚に近い。

『ロイ・ビーン』(1972)
監督 ジョン・ヒューストン
主演 ポール・ニューマン

ロイ・ビーン [DVD]


喜劇調で描かれてこそいるが、主人公ロイ・ビーン判事はかなり危ない人物で、「神の代行者」を臆面もなく自称し、気に入らない人間はバンバン吊るして死体の前で記念写真まで撮ってしまう。
それでいて女優に熱を上げている時やクマと戯れている時に醸し出す無邪気さのギャップ。
60年代以降の西部劇スターの中でも柔和なポール・ニューマンだからこその造型か。

冒頭の"vsならず者"、中盤の"vsステイシー・キーチ"以外は、終盤まで西部劇らしいアクションはない。
(ただ、ステイシー・キーチのぶっとんだキャラは一見の価値ありで、ビーンの主人公らしからぬ卑怯な手とキーチの死に様は見事)
ところが、終盤になるとそれを取り返すような立ち回りが繰り広げられる。
人は吹っ飛ぶわ、燃え盛る屋敷に馬に乗ったまま突っ込むわ。
派手で楽しいクライマックスからの寂しいエピローグの落差で、観終わった時には少しの喪失感がある。

ところで、あのペットのクマはサーカスかどっかで調教されていたのだろうか。
人とコミュニケーションを取るし、両手で飲み物を飲んだりしてかなり器用。
ポール・ニューマンと喧嘩するシーンがあるが、今にもポール・ニューマンを殺しそうでハラハラする。
いくらポール・ニューマンだってめっちゃ怖かっただろ。
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Author:スギノイチ
映画と漫画に溺れつつ、それらと無縁の世界で働く哀しきリーマン。
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勝新太郎信者、渡瀬恒彦主義者。

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