狂い咲きシネマロード

哀しきアラサーリーマンの映画と漫画と愚痴。映画も漫画も古い物やマイナーなものが好き。たまに最新映画。勝新信者、渡瀬恒彦ファン。

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『変態犯 (変質犯テリー・殺人コレクターの甘いうずき)』 殺しの乳離れ

『変態犯 (変質犯テリー・殺人コレクターの甘いうずき)』を観た。
サイコスリラーなのだろうが、どことなくルサンチマン青春映画の側面も持つ不思議な感触の映画だ。

『変態犯 (変質犯テリー・殺人コレクターの甘いうずき)』(1973)
監督 カーティス・ハリントン
主演 ジョン・サヴェージ

変態犯 (変質犯テリー・殺人コレクターの甘いうずき) [DVD]


悪友どもに強姦を強要され、一人だけ少年院に入った挙げ句に殺人趣味になってしまったテリー。
ターゲットの女性を前にしてコミュ障を発揮するテリーを観ていると、ホラーというより『卒業』『早春』といった鬱屈系の青春映画の趣が出てくる。

これといってヒロインもいないため、少女殺し自体より”テリーと母親の関係性”が軸になっていく。
テリーを溺愛する母親(アン・サザーン)は、テリーにレイプされた被害者の少女をなじるわテリーに近づく女に敵意むき出しで詰めるわで、「子離れしていない」どころかテリーを性的な目で見ているフシさえある。
テリーはそれをウザがりつつも離れられない。
愛情を持て余す母親は猫を多頭飼育しているが、テリーはしばし残酷に猫を殺し、これみよがしにゴミ箱へ捨てる。

他にも、テリーが母親にダイエットを薦めるところが何だか可笑しい。
母親の体型にコンプレックスを持っているのかもしれない。
結局の所、少女殺しを仲介とした親子喧嘩というか、乳離れ映画だったように思う。
大したエログロがあるわけでもないが、片思い的な母と息子の関係が妙に生々しくも可笑しい青春ホラーだった。
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Author:スギノイチ
映画と漫画に溺れつつ、それらと無縁の世界で働く哀しきリーマン。
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勝新太郎信者、渡瀬恒彦主義者。

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