狂い咲きシネマロード

哀しきアラサーリーマンの映画と漫画と愚痴。映画も漫画も古い物やマイナーなものが好き。たまに最新映画。勝新信者、渡瀬恒彦ファン。

0

『まんだら屋の良太』 原作の猥雑さは消え、80年代的エロバカコメディに

『映画まんだら屋の良太』を観た。
畑中純の同名漫画の映画化だ。

原作は今村昌平顔負けの猥雑なエロ劇画だったが、映画版は単なるエロバカコメディに成り下がっている。
『パンツの穴』的なものを狙ったのだろうか。

『まんだら屋の良太』(1986)
監督 石山昭信
主演 澤登伸一

まんだら屋の良太 [VHS]


原作漫画は”九鬼谷”という架空の温泉街の悲喜こもごもを描いた劇画である。
それはもう汚らしく卑猥で、スケベの高校生の主人公はほぼ毎回セクハラ、及び強制わいせつ、酷い時は強姦も行う。
女達も当たり前のように輪姦され、特に加害者達が罰せられることなく話は終わる。
そういった話の合間に純愛・文学・人生哲学といった要素が差し込まれるという、いかにも昭和というか、かなり胃がもたれる作風だ。

にも関わらずこの映画はそういったところを一切鑑みず、ポップで軽快なコメディにしてしまっている。
それはそれで悪くないが、そのくせ輪姦や性虐待の場面はしっかり残っているので心地が悪い。
キャスティングもあまりイメージに合っていない。
山口いづみの百合奴は少し良かったか。
加藤香子もこんな映画で脱がされた挙げ句引退していて気の毒。

岡安由美子が歌う「もろ80年代サウンド」って感じの曲も著しく合ってない。
その癖やたら耳には残るので、音源が欲しくなってきている。


原作漫画は陰鬱な部分も多いが、泣ける話も多い名作
関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント

プロフィール

スギノイチ

Author:スギノイチ
映画と漫画に溺れつつ、それらと無縁の世界で働く哀しきリーマン。
古いものばかり愛好して時代に取り残されてます。
最後の昭和世代。
勝新太郎信者、渡瀬恒彦主義者。

Filmarksもやってます。
https://filmarks.com/users/suprushken

Twitter

リンク

検索フォーム

月別アーカイブ